「明日の司法書士像はどうあるべきか?」

LECでの講演は無事終了しました。

講演の概要は以下のとおりです。

「変革時代における司法書士のあり方」

1) 従来の業務形態
中心業務は登記であった。
得意先は、金融機関や不動産業者などの大量発注者が中心であった。
司法書士会の会費の構造は、定額会費、事件数割額会費であった。
右肩上がりで安定した業種であった。3年もすれば経営は安定していた。

2) 事前規制から事後の監視の社会・超高齢社会へ
規制緩和の実施(入口)と紛争の多発(出口)
社会司法制度改革審議会意見書による改革の実施
弁護士増員・ロースクール・裁判員制度・司法書士への簡裁代理
弁理士の共同訴訟代理権・税理士の出廷陳述権・法テラス・ADR

3) 超高齢社会
登記件数の激減
持家制度の達成
100年来の不景気
家族崩壊と成年後見と相続

4) 必要な心構え
顔の見える司法書士=本人確認・実体法上の法律行為の確認
市民の信頼と広報活動=市町村の相談業務・市民相談
優秀であることと信頼されることについて
人生に師を持つべし。目標を掲げるべし。息長く研鑽すべし。
経営と資格の一体性(何のための士業か)

5) 司法書士の業務と将来
相談業務の制限撤廃
家事事件・執行事件・控訴審の関与
合意管轄の代理権

6) 実現への道
全ての制度は国民の支持のもとに
全ての制度は法律によって実現
政治家と司法書士

7) 行動が制度の実現を可能とする。
一人でできないことは、二人で、二人でできないことは四人で

講演のビデオファイルが後日Lecの法律文化のページでストリーミング再生できるようになるそうです。
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