先週の土曜の夕方のニュースに。
事件は起してませんよ、念のため・・・


一昨日の土曜日は全国一斉生活保護110番という電話無料相談会に参加してきました。
電話受ける方ですよ、念のため・・・
全国青年司法書士協議会、略して全青司の主催で行われたこの相談会は先週土曜の朝10時から夕方4時までやっていました。


以前からこの相談会に向けて週末に勉強会などやっていたので、いよいよその成果の披露の場となりました。
申請窓口がわからないから教えて下さい、などのライトな相談もありますが、やはりかなりヘビーなものもありました。
例えば「辞退届」。


辞退届というのは、簡単に言うと生活保護を受けている人が自ら生活保護の受給を辞退する、という内容の文書です。
この文書を生活保護を受給する前に行政側に書かされるというケースが多いようです。
事実上、辞退届を書くことを前提として生活保護を行うという形になります。
行政側は日付を空欄にした辞退届をいつでも使える状態。
恣意的に保護をカットできるため、違法の疑いの強い対応も多くなります。


先日、北九州市で生活保護を打ち切られた方が餓死するという痛ましい事件がありましたが、この方も一方的に辞退届を書かされたという経緯があったそうです。
こういった事態は北九州市だけでなく、全国の自治体で起こっています。
それは景気がいいといわれている愛知でも同様。窓口に行っても申請書が出てくるまで4時間かかったなど、俄かには信じられないような話もよく聞きます。


・・・と、ついアツくなってしまいましたが、そういう相談が少なくないのでした。


で、本題のテレビ。
北九州の事件で注目度が高まっているためか、取材の申し入れが多く、当日も東海テレビの取材クルーがやってきました。
僕がお昼から帰ってくるとちょうど取材中。
電話を取るK先生に覆いかぶさるような形でカメラが迫ってました。


夕方のニュースから流すと聞いて、「110番終わってから流すのか・・・」とちょっとガッカリはしつつも、1番の電話の新人君と交代。
するとカメラがこっちに近寄ってきました。
「電話取るとこ撮らせてください」とのこと。


「コール3回目で電話取って下さいね」
と撮影指導が入り、軽く緊張。
しかしそういうときに限って電話はならないもので・・・それまでは受話器置くと間をおかずかかってきてたのに。
20分後にやっと電話がなりました。


コール3回。受話器取る。「はい、生活保護110番です」
で一発おk。噛まずにいけました。
この声がニュース映像の冒頭に流れたと知人に聞きました。


その後も全体の様子などカメラにおさめてたらしいんですが、相談の電話受けてるとまったく気づかないもんですね。
僕が左手で電話を取りつつピンクのシャープペンをクルクル回して目が左右に泳いでる映像が流れたそうです。


故郷のお袋に録画とかお願いしなくて本当に良かった・・・
jpの恥ずかしいビデオはこのまま闇に葬っていきたいと強く思ったのでした。

事務所のHPへ