最高裁判所が、成年後見関係事件の概況を公開しました
最高裁判所が、成年後見関係事件の概況-平成28年1月~12月-を公開しました。
平成28年1月~12月の新規の申立件数は、総数で対前年比約1.5%減少しました。減少したものの、ほぼ横ばいと言えます。
一方、平成28年12月末の成年後見制度の利用者数は、いずれの類型も増加しました。
5年連続で増加しており、今後も増加が続くと、私は考えます。
保佐類型の増加が目立っています。最高裁の統計ではこれについてのコメントがありませんが、身寄りのない高齢者について、判断力を喪失する前に法定後見の利用を進めた結果であろうと、私は推測しています。
統計の詳細は、こちら
http://www.courts.go.jp/about/siryo/kouken/
平成28年1月~12月の申立件数
総数 34,249人 (対前年比1.5%減)
成年後見 26,836人 (対前年比2.5%減)
保佐 5,325人 (対前年比4.7%増)
補助 1,297人 (対前年比4.6%減)
任意後見監督人 791人 (対前年比3.1%減)
成年後見制度の利用者数について-平成28年12月末時点
総数 203,551人 (対前年比6.4%増)
成年後見 161,307人 (対前年比5.6%増) (構成比79.2%)
保佐 30,549人 (対前年比10.5%増) (構成比15.0%)
補助 9,234人 (対前年比5.5%増) (構成比 4.5%)
任意後見 2,461人 (対前年比9.6%増) (構成比 1.2%)
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