それではホームランバッターになる秘伝を教えましょう。この話はその3で話した試合の次の年になります。相手チームはなんと「あずさ」チームです。勿論公式戦ではありません。親善試合です。一軍と二軍のチームですからね本当は仲が良かったのかもしれませんね。私は後から入った人ですからあまり一軍とか二軍とかいうのはそんなことは考えていませんでした。おなじ町内の人もいますからね。あまり深い考えは持っていませんよ。練習試合で実験ができるとは一番いいチャンスをもらえたと思いましたね。それでは試合の話をしましょう。相手のピッチャーは早い球を投げる人ではなかったですね。普通のピッチャーですよ。だから普通に来た球を自分の間合いで打てばいいわけです。実験するには最適ですね。それでは第一打席の話をしましょう。もうすでに私は打ち方を考えていました。前年度の試合が終わった時から考えていたと思います。こうしようとか、ああしようとかは考えていましたよ。そしてその日がきた次第です。とにかく私は小柄な人間ですからね.大ホームランを打つには体の筋肉を全部使う必要があります。そして編み出した打ち方は球が来る前に馬鹿力で始動して、そのまま全力で振り抜けることにしました。結局この打ち方は前年度の打ち方と同じです。力を一切抜かずに最初から馬鹿力で振りぬくやりかたです。そしてその球がきました。一球目は見ていたかもしれません。だいたいの球の道筋を見ていたかもしれません。二球目に振ったと思います。いくら普通の球と言っても、普通に振っていたら振り遅れます。そこで先ほどの球の道筋を憶えておきそこに合わせて少し早めに振りぬくのです。勿論始動した時は球は捉えていません。体格のいい人ならばバットスイングが早いですからね、球をとらえて打てれるのですが、それができればいつでもホームランになりますよ。体格の無い私にはそれは出来ませんので少し早めに始動するのです。そしてぴったりと打つことができれば大ホームランになるのです。そして第一打席で見事打ちました。センターの頭上はるか高く飛んで行きました。私も打席で打球を見ていました。センターが振り向くとすごい勢いで追っかけて行くのが見えました。ベンチから新君の声が聞こえてきました。「走れ、走れ」と言われて、私も走りましたよ。最初から走っていれば楽にホームランになったかと思います。3塁を廻ると球も一緒ぐらいにコロコロと横を転がっていくのが見えました。しかし私の方が少し早くホームへ入りました。完全なホームランですよ。三塁線を抜けていくような偶然なホームランと違います。センターを守っていたのは杉浦君です。この人は下手な方ではありません。体格もいいしソフトの好きな方です。チームの新君も「杉浦君が捕れない球なら本物のホームランだ」言いましたからね。きっと途中で球がお辞儀をしてくると思ったと思いますね。二打席目はセンターフライで杉浦君がえらい勢いで前に突っ込んできて捕られました。打球がえらい高く上がりまして、私も見とれるくらい高く上がりましたね。それで杉浦君も最初は動けなかったと思います。慌てて前に突っ込んできたのです。かろうじて捕りましたね。私も球があれだけ高く上がったのを見たことがないですよ。それぐらい打球の勢いが強かったのでしょうね。これがホームランを打つ秘伝になります。体の小さい方はおためしください。練習の時このうち方を一度しました。ピッチャーは中平先生でした。場所は豊橋と田原に近い多門田の交差点近くの海岸がすぐ近い3塁側に6メートルフェンスのある球場でした。私が打った球はレフトの後ろにあるフェンスの5メートルぐらいの手前で落ちました。中平先生がびっくりしていました。試合で打てばフェンスに当たっていたかも知れませんね。練習での試し打ちですからね、多少の力は落ちます。小柄な体格の方ぜひ打ち方を会得してホームランを打って下さい。話は変わりますが、鎌田フレンドにこんなことが有りました。我がチームに巨人軍にいた選手の方が入ってこられまして、試合にも出てくれましたが、ホームランが無かったですね。当たるとゴロになるのです。打球は早いのですが、上に飛ばないのです。やはりこれではクビですかね。

                     野村監督のご冥福をお祈りします。合掌   

にほんブログ村 士業ブログ 司法書士へ

にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 田原情報へ

PR:債務整理ナビ.link【費用を比較して借金減額の相談と依頼へ!】