不動産詐欺事件 その1 ここへ来たのが運の尽き No3
記事投稿日時:2011年07月22日金曜日
投稿者:司法書士川崎恭也事務所 カテゴリー: General
渥美半島にまだ登記所が2ヶ所あった時代の話です。渥美半島の先っぽ地区の人たちが私の事務所にどやどやと10人ぐらい入って来ました。もちろん中には見た人もいます。隣の先生が出来ないとゆうことで私の事務所に来ました。ほうーと思いながら、つい、私ならどんな登記でも出来ますよと言ってしまいました。話の中身はこうです。2、3年ほど前からこの話を進めていたみたいでした。時間をかけていたんですね。景色のよい所に老人ホームを建てたいとのことでした。伊良湖ビユーホテルに宿泊したり、老人ホームの設計図を描いたりしたりで、かなり金を使ったりしたそうです。そのため、もしも建設用地を売ってくれない場合は困るから先に抵当権を打たせて欲しいとのことです。私は300万ぐらい払って所有権の仮登記でも打っておけばいいではないですか?といいました。すると男はそれではだめだと言いました。私が、それでは300万ぐらいの抵当権を打つんですか?と聞きました。すると男は、300万ぐらいじゃだめだ2000万ぐらい打たなきゃと言いました。私が少しびっくりして、あなたが抵当権者になるんですか?と聞きました。男はいや私は債務者になるんだと言いました。じゃあ、だれが抵当権者になるんですかと聞きました。すると男はこちらの人ですといいました。そこには黒いコートを着た二人の男が立っていました。私はその男たちを下から上へと、又上から下へと見ました。すぐに判りました。どう見ても金貸しにしか見えませんでした。なぜ隣の先生はこんな人たちを私の事務所によこしたんだ。自分でおかしいと思ったらはっきり言えばいいではないかと怒れた。私はこんな登記はできないと言いました。すると黒いコートの男は先生はせっかく話しがまとまってきた、土地売買の話をぶち壊すんですか?責任問題ですよと言いました。事務所の中に緊張が走りました。そこで私もこんな怖い話の登記はできないとはっきり言いました。そこで地元の人たちも気がついたのか一人の人があわてて人を呼びに出て行きました。その中の顔見知りのOさんが川崎さんが全部言ってくれたといいました。このOさんもすでに亡くなりましたが、息子さんは私の事務所で相続はしませんでした。お隣りでしたみたいです。Oさんもあの世で相続登記を川崎でして欲しかったと思いますよ本当に。いくらこんなことがあってもまったく利益につながりません。このときもボランティアで終りました。みなさん抵当権詐欺に注意しましよう。
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