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前回から戦前の相続制度を取り上げています。

今回もその続きです。

戦前の戸籍には「戸主」と呼ばれる一族の長が最初に出てきます。

この「戸主」に関して相続が開始されるとその後継者である「家督相続人」が「戸主」のすべてを相続します。これが「家督相続」と呼ばれる制度です。

まさに時代劇の武士の家系のような制度ですが、恐らく明治以前の特権階級であった士族貴族の制度を一般階級まで取り入れていると言えるものです。

そのため相続開始原因が被相続人の死(またはそれと同視できる現象)に限られておらずまさに時代劇そのものですが隠居も一定条件下認められていました。

只、実務家として戸籍に触れる機会が多いのですが、開始原因として多いのは戸主の死亡が圧倒的に多いのも事実として挙げられます。

次回は戸主の相続開始原因を取り上げます。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

 

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